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創業1823年の京都老舗「宮脇賣扇庵」の「蝙蝠扇(かわほりおうぎ、かわほり)」です。桐箱に収められていますが、付属の竹製の扇掛けを使って飾り扇とすることが出来ます。
「幾世古扇(いくよふるおうぎ?)」が登録商標のようです。
「蝙蝠扇」は扇の別名ですが、その由来は、平安朝時代にはじめて造られた「紙扇(かみせん)」が、開くと「蝙蝠(コウモリ)」が羽を広げた形に似ることから。平安朝時代「コウモリ」は「カハ(ワ)ホリ」と呼ばれており、扇の別名の「蝙蝠扇(かわほり)」は、当時の呼び方の名残。
また、「カハ(ワ)ホリ」は、時を経て「コウモリ」に音変化。
なお、「紙扇」以前には、檜板を綴じた「檜扇(ひおうぎ)」や絹を貼った「絹扇(きぬせん)」があったようです。
「蝙蝠扇」を広げると、金地に立派な緑の松が力強く描かれていますが、能舞台の奥の「鏡板(かがみいた)」に描かれた大きな松を連想します。
松は古来、「常磐の松(ときわのまつ)」と言われてきました。一年を通して緑の枝を茂らせ生命力がある木、神が宿る木として、めでたさの象徴とされています。
自宅に仕舞われていたものですが、経年などは分かりません。飾り扇として飾ったことはなかったと思います。桐箱や栞などに若干の変色が見られますが、「蝙蝠扇」に汚れや変色、損傷などはほとんど見られず良好な状態にあります。
大きさ(㌢)重さなどはおよそ次の通りです。
【蝙蝠扇】
全長37(15.5+21.5)、
天幅6.5(閉)56(開)、扇角87°/
重さ57㌘/
【桐共箱】
横幅41.5、縦幅11.5、高さ5.5/
重さ(扇含)429㌘/
京都老舗「宮脇賈扇庵」の「蝙蝠扇」、飾り扇です。扇面には、能舞台の奥の「鏡板」に描かれている松を思わせるような、立派な松が力強く描かれています。「蝙蝠扇」の状態は良好です。祝い事などでお使いいただけると幸いです。
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