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落し蓋の桐箱に収められた漆器「溜塗(ためぬり)菓子器)」です。
「溜塗」は朱漆(しゅうるし)の中塗りのあと、半透明の朱合漆(しゅあいうるし)で上塗をしたもので、重ねて塗ることで、上塗を透して中塗りの朱色が透けて見え、えんじ色のように見えるのが特徴 のようです。
桐箱の中に「三上揚光堂(みかみようこうどう)」の説明書き(裏は英語)が、京都と東京に店舗をもつ漆工芸品等を取り扱う店で、記載の「本局②・・・」などの番号構成から、出品の漆器は昭和の早い時期の製品と思われます。
「三上揚光堂」の沿革等に関するネット記事は見つかりませんでしたが、明治期に同揚光堂で制作された蒔絵硯箱(京都の美術館所蔵)の紹介記事に1878年(明治11年)~1939年(昭和14年)の記載。存続期間の記載だと思います。
揚光堂のその後、さらに終戦後の変遷などの記事もありませんでしたが、「三上揚光堂」に関して興味深い記事が見つかりました。【】は要約。
【大正期宮内省発注の「下賜(かし 君主や天皇から賜ること)」の品物には漆芸品も多く、発注先に「三上治三郎」(三上揚光堂の創業者?)や「西村彦兵衛」(京漆器「象彦」の歴代?)があり、制作に携わったのは、蒔絵師でもあった明治から昭和初期にかけて活躍した京都の漆芸家の「戸島光孚(とじまこうふ 1882(明15)-1956(昭31)」で、大正期の下賜の品物の制作だけではなくパリ万国博覧会への出品にも携わる】
出品の菓子器は、発音は同じですが、かし(下賜)された品物ではありません。80年、90年の経年品ですが、塗りに剥れやくもり、器にキズなどもほぼありません。良好な状態の美しい漆芸品です。菓子器の透けて見える木地の木目方向を合わせることで、スムーズに蓋が出来ます。
大きさは、高さ(蓋あり)約5.5cm、口径約11cm、深さ約4.5cm、重さは約80gの軽さです。
彼岸におはぎを家庭で作ることは少なくなったのでは。重箱に何個も詰めたおはぎを供え、後で食べたことがあったような、なかったような、随分昔のことですが。
出品の菓子器は口径約11cm、茶道具のヤンポ菓子器でしょうか。さすが、おはぎは入れないでしょうが、どのような和菓子をいれるのか出品者にはわかりません。美品ですが骨董のため手入れをされ、最適な用途に使っていただければ幸です。
カテゴリーハンドメイド・手芸 > インテリア・生活道具 > その他商品の状態目立った傷や汚れなし発送元の地域京都府






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